【経営革新】独自性の暴走は失墜の原因!その評価軸とは?

ビジネス

経営革新の相談が多いので、今日はその界隈を少し。

 

経営革新を知っている方は、以下は読み飛ばして下さい。

「経営革新」とは、中小企業等経営強化法では、「新商品の開発や生産、商品の新たな生産の方式の導入等新たな事業活動を行うことにより、経営の相当程度の向上を図ること」と定義され、付加価値額(または一人あたりの付加価値額)を一定の割合以上向上させるもの、また給与支給総額を一定の割合以上向上させるものである場合、新事業活動促進法に基づく経営革新計画の承認を経るものです。

 

さて、ここから。

経営革新計画を策定して承認される為には経営計画の中で「独自性」「新規性」を表現していく必要があります。

今回は、この中の「独自性」について少しコラムを書いていきます。

 

ちなみに、経営革新の認証はものづくり補助金制度の加点項目として注目を浴びていますね。

ま、ものづくり補助金の加点だけじゃないけど。

「独自性」の表現だけに執着すると計画策定で迷走する

新たな事業を行うことについて、「独自性」ってなんだろう?と思う方は少なくないと思います。

簡単に言ってしまうと、オリジナルな仕組みや工法・工程に潜んでいることが多く、経営革新計画では、これをマトリクスや比較表を使って表現していくパターンが多いですね。

なぜなら、経営革新は、「新たな取組(事業活動)」によって、経営の相当程度以上の向上を図るもの及び、以下4つ(今6つ)のうち、どれかに該当することが求められているから。

(1)新商品の開発又は生産
(2)新役務の開発又は提供
(3)商品の新たな生産又は販売方式の導入
(4)役務の新たな提供方式の導入


だから、生産工程やプロセスに独自性があると、新商品の開発や生産における製造工程がオリジナルになると表現しやすいんだよね。

 

しかしね、「独自性」ってなんだろうと、そこだけに執着して経営計画を作成していくと、そもそも本質を見落とすことになっていくよ。

なぜなら、「独自性」を表現して、経営革新の認定をもらうことだけに躍起となっては「そもそも経営計画としての役割はどこいった?」となりません?

 

「新規性」「独自性」のアピール文書と化した経営計画書。これって売上が向上して付加価値額、上がるの?

 

しかも、そこに最初から固執すると、売上向上に効果的な「独自性」そのものも見つけられないよ。これ、経験談。

とはいえ、「独自性」の目利きについて先にさらっと書いていきますね。

小規模事業者の個性

これには、異論はなし。

個性を活かしてこそ、その強みを発揮していくものと考えます。で、この個性の中に独自性が潜伏しているのも否めません。

個性って何よ?と言われますが、それは技術や特性、地域性を活かしたオリジナルティである場合が多いですね。

ノウハウと積み上げた技術力

ノウハウと技術力はとても重要な独自性のソース。

でも、ノウハウと技術力の重要性には漠然と気づいている方が多いと思うけど、なぜこれが独自性を発揮して競合優位性を発揮できるか分かる?

 

それは、ノウハウと技術力だけは「長い年月をかけなければ習得できないもの」だから。

つまりは、すぐにはライバルが真似できないものを指します。みんなが自信をもっているのもこれでしょ。

 

誰ですか?「なら、ノウハウと技術力がある人を雇えばいいじゃん」と言った方は?

それは少し無理がありますね。

理由・・・?それは大企業じゃないから。しかも小規模事業者じゃもっと難しい。

 

優秀な方は人件費が高いんです。

しかも、来てくれる「あて」あります?欲しい人材は各社離さないんです。特に地方では。

地域素材と連携力

地域の素材を安定的に仕入れることが出来るのは非常に魅力で強みとなることが多いですね。これを技術力やノウハウを使って製造・加工する。

で、仕入れを含めた地域での連携力。これって信頼が無ければできないことということに気づいて欲しい。

考えてみて。全く知らない人と継続的に取引を最初からする?

信頼も長年積み上げなければ出来ない強み。これを活かすことは非常に有意義ですよ。

では、効果的な独自性とは何か?

「効果的な独自性とは何か」について、僕なりの回答を。

 

それは、「ニーズに合致していること」「競合先が持ち合わせていないこと」にあると考えます。

特に「ニーズに合致していること」について新事業を推進するために「活かすべきものが独自性」という考え方が一番重要。

 

市場ニーズに合わない商品を独自性を持って作るというリスクは避けた方が良いかもです。

プロダクトアウト的発想の経営革新計画となる可能性大で失墜の原因となりかねないです。

 

この回避方法としては、やはり外部・内部分析をしっかり行い、経営計画の作成プロセスの基本に忠実に作成していくことが重要です。そのことで、おのずと「独自性」は発見出来ると感じています。

 

そして、「競合先が持ち合わせていないこと」についても深堀りが進んでいくと、計画内の新商品や新サービスの「新規性」もおのずと見えてきます。

「ニーズ」に忠実に「独自性」を持って新製品や新サービスを工夫を持って開発していく。これこそシンプルだけど経営革新の「肝」じゃないかなと思う。

 

そして、経営革新で外してはいけないのがマーケティング!これが無いと実効性が薄い計画になってしまいます。結果、空中分解する計画となることも多いですよ!

 

そんなの当たり前じゃないの?と思っている君!

実際、「独自性」「新規性」って何だよ・・・という段階で迷走している方やコンサルも多いんですよ。

信長の三間槍を「革新」の始まりと勝手に思っている

ここから、いつものクローズタイムです。

たいして重要ではないので、読み飛ばすなり、離脱するなりしてください。

 

信長は普通5mとされていた槍を6mとし、普通より長い槍を作りました。もちろんいくさを有利に進めるため。

しかしながら、5mと6mの槍では効果的な槍先が違ったらしいのです。

で、領内にいた有名な鍛冶職人と協議を続け、6mにぴったりの槍先を試行錯誤しながら作ったとのこと。

 

これって経営革新に似ていませんか?

 

しかし、この三間槍はいくさではあまり効果が無かったらしいんです。(*’ω’*)

でもね、この発想が、かの有名な「長篠の戦い」における「騎馬柵」「三段構え」「馬の足きり」のコラボ戦術に繋がったという説もあるのです。これにて永遠のライバルであった武田家を追い込むことに成功したのはみなさんもご承知のとおり。

つまりは、革新思考を常に持っていたということですよね。

 

で、その革新思考を持った信長に目を付けていたのが斉藤道三。これは会見の時に三間槍と鉄砲の数を見て感じたという言い伝えがありますよ。

やっぱり英雄は英雄を知るってことと、三間槍もいくさでは無く、実は営業に役立ったということですかね。

経営革新も取って終わりではなく、繰り返してイノベーションを繰り返すことが必要かもです。

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